「テロメア・エフェクトには、典型的な例として、新生児で10,000、35歳で7,500、65歳で4,800という数が紹介されています。」

「65歳で4,800というと新生児の半分以下ですね。もしかして、70歳を過ぎると3分の1ぐらいになってしまうのですか」と町会長。

「保険会社が10万人を調査した結果をグラフにしたものが載っているのですが、75歳前に3,500ぐらいになって底を打ってから、年齢が上がるにつれてテロメアの数が増えていきます。95歳の人の平均的なテロメアの数は、50歳の人のと同じくらいです。」

「テロメアの数が50歳の人と同じくらいまで増えたのに、亡くなってしまうと言うことですね」と町会長。

「ブラックバーンは75歳以降にテロメア数の平均値が増えるのは、テロメア数が少ない人が先に亡くなってしまうのが原因だと説明しています。」

「テロメアの数が幼児期から少ない人と幼児期から多い人がいるということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。それに加えて、ブラックバーンは、たくさんの大規模な調査からテロメアが短い人は糖尿病などの慢性病や心血管系疾患や肺の病気や免疫機能不全やある種のがんなどを発症しやすくなることが示されてきたと言っています。」

「テロメアの数が幼児期から少ない人も、幼児期から多い人も、テロメアの数が少なくなって病気になり死ぬ。しかし、テロメアの数がいくつになったら死ぬということはないのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、テロメアの長さが寿命を決めるとは言えないということでしょうか」と町会長。

「マウスはテロメアの長さが人間の10倍以上あり、成体の体細胞でもテロメラーゼが活性化しているのですが、寿命は長くて3年くらいです。」

「なぜ、そんなに短いのですか」と町会長。

2019/10/11